Digital Cinema - 4K超高精細映像処理モジュールの本格運用開始
東海大学情報技術センターは、2009年3月より地球環境映像のデジタルアーカイブ構築を主目的としたDCI(Digital Cinema Initiative)準拠の超高精細4Kフルスペック(4096×2160画素)映像処理モジュールの本格運用を開始した。
基本的なハードウェア構成は、ハイビジョン映像の4倍に相当する4K超高精細動画を高速処理可能なハードウェアエンコーダ、プレーヤ、56インチ4K液晶モニター(表示:3840×2160画素)、Linux-Windows-Mac OS X間のクロスプラットフォーム・ファイルシェアリングが可能な高速RAIDストレージ、およびRED ONE 4Kシネマカメラなどであり、情報技術センターが独自開発した画像処理ソフトウェアTIPE(Tokai image analysis system Interactive Processing Executive)や映像編集ソフトウェアで作成した4Kイメージシーケンスファイルを同モジュールでDCI準拠JPEG2000フォーマットに高速圧縮後、WAV形式等に編集したデジタルオーディオファイルを付加し、さらにラッピング処理することで4Kフルスペックのデジタルシネマコンテンツ制作の一貫処理を可能としている。また4K液晶モニターにはWindowsワークステーションがデュアルリンクDVI×2で接続され、画面切替によってこれまでにない高精細大型モニターを活用した対話型画像処理が行えるのも本モジュールの一つの特徴と言える。
情報技術センターではこうした新技術の導入によって、衛星データを基盤とした4Kデジタルシネマコンテンツの独自制作やデジタルアーカイブ化、地球環境教育を軸とした超高精細映像技術の普及、防犯や医療分野等への応用など、様々な分野での画像情報応用研究を進めていく計画である。
4Kとは?
4K映像処理モジュール
ハードウェア構成図